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Trados訳文ファイルのフォント設定を変更する方法を紹介します。原文ファイルはWord 2010の中国語文章で、これを日本語に翻訳するという案件で、依頼元のクライアントから特にフォント指定がないため、デフォルトフォントを使用するという仮定で解説を行います。
デフォルトフォントについて
Word 2010の場合、中国語文章についてはデフォルトフォントは中国語用が「宋体(=Simsun)」で、英数字用が「Calibri」になっています。
日本語文章のデフォルトフォントは日本語用が「MS 明朝」、英数字用が「Century」になっています。
今回のTrados講座で使用するサンプルでは、中国語の原文ファイルがデフォルトフォントで作成されたものとします。
サンプルファイル
以下がサンプルファイルです。
phpMyAdmin是一款免费的、用PHP编写的工具,用于在网络上管理MySQL,它支持MySQL的大部分功能。这款含有用户界面的软件能够支持一些最常用的操作(比如管理数据库、表格、字段、联系、索引、用户、许可,等等),同时还可以直接执行任何SQL语句。
它所具备的特性:
- 直观的Web界面
- 支持大多数MySQL功能:
- 浏览和丢弃数据库、表格、视图、字段和索引
- 创建、复制、删除、重命名以及更改数据库、表格、字段和索引
- 维护服务器、数据库以及表格,能对服务器的配置提出建议
- 执行、编辑和标注任何SQL语句,甚至批量查询
- 管理MySQL用户以及用户权限
- 管理存储的过程(stored procedures)和触发器(triggers)
- 从CSV和SQL文件格式中导入数据
- 能够以多种格式导出数据:CSV、SQL、XML、PDF、ISO/IEC 26300等
- 管理多台服务器
- 为数据库布局创建PDF图表
- 使用Query-by-example(QBE)创建复杂的查询
- 在数据库中进行全局搜索,或者在数据库的子集中进行搜索
- 用预定义的函数把存储的数据转化成任何格式
- 其他更多特性
サンプルはここまでです。内容をWordにコピー&ペーストするのではなく、できれば下記よりサンプルの中国語原文ファイルをダウンロードして使い、これを適切な場所に保存して下さい。今回の講座では、「フォルダーを作成」で作成した「翻訳」→「2011年」→「9月」→「原文」のフォルダーに保存しました。
(原文ファイル) phpMyAdmin.docx
フォントマッピング
訳文ファイルのフォント設定を変更するには「フォントマッピング」という機能を使用します。つまり、日本語訳文では、原文の「宋体(Simsun)」に対して「MS 明朝」を当て、原文の「Calibri」に対して「Century」を当てるという設定を行います。
上記の「フォントマッピング」の機能を使うには、「プロジェクトの設定」を行います。そこで、ツールバーの「プロジェクト」メニューから「プロジェクトの設定」を選ぶか、エディタビューで「プロジェクトの設定」をクリックするなどして、下記のプロジェクト設定の画面を開いて下さい。(↓)

次に、左側のエリアにある2番目の項目「ファイルの種類」をクリックします。そうすると、下記のようにTrados 2009がサポートするファイルの種類一覧が表示されます。(↓)

続いてフォントマッピングを行う対象のファイルをクリックします。今回の講座のサンプルはWord 2010で作成されている.docx形式ですので、ファイルの種類一覧から「Microsoft Word 2007-2010」を選んでクリックして下さい。そうすると下記で一応赤い枠線で囲んだように「フォントマッピング」というメニューが出てきます。(↓)

それでは実際にフォントマッピングを行っていきます。ひとまず「フォントマッピング」をクリックすると、次のように画面右側に言語の一覧が表示されます。(↓)

(↑)画面内の説明に「訳文ファイルで使用するフォントとマッピングする」とあるように、ここでは訳文ファイルに適用するフォントを設定します。原文ファイルには関係ありません。
日本語に翻訳するので、言語の一覧から「日本語」をクリックすると、デフォルトの訳文用フォントとして「MS Mincho」(=MS 明朝)が指定されていることが分かります。(↓)

(↑)このままでは訳文の文字が半角の英数字や記号などを含めて全てMS 明朝になってしまうので、
ひらがなやカタカナ、漢字、全角の英数字・記号などはMS 明朝
半角の英数字や記号などはCentury
という設定に変更したいと思います。
次に、既定の「MS Mincho」にマウスを合わて右クリックして下さい。そして、まずは「新規訳文フォントの追加」を選びます。(↓)

なお、既定の「MS Mincho」をさらに左クリックすると「AllFonts」という表示が出てきますが、これは全ての原文フォントに対して訳文では「MS 明朝」を適用するという意味です。後で削除するので、その際には「選択したアイテムの削除」でこのマッピングを削除します。
「新規訳文フォントの追加」をクリックすると、フォントマッピングを選択する画面が出てきます。画面左側に表示されている原文ファイルのどのフォントに対して、訳文ではどのフォントを当てるかを画面右側で選択します。(↓)

中国語原文ファイルの「Calibri」に対して、日本語訳文では「Century」を適用する、という設定を行うので、下の画像のように左側の原文で「Calibri」にチェックを入れ、右側の訳文で「Century」を選択して下さい。この設定のことをマッピングと呼びます。(↓)

新しいフォントマッピングが追加されました。(↓)

ここで、最初からマッピングされていた既定の「MS Mincho」を削除します。「MS Mincho」にマウスを合わせて右クリックし、「選択したアイテムの削除」を実行して下さい。(↓)

さきほど追加した「Century」を右クリックし、あらためて「MS 明朝」をマッピングし直します。(↓)

「すべての原文フォントをマップ」にチェックを入れて下さい。さきほど原文の「Calibri」に対して個別のマッピングを行ったため、ここでは自動的に「Calibri」が除かれた状態になっています。右側の訳文フォントでは「MS Mincho」を選びます。(↓)

(↑)左側の原文フォントの一覧には「Calibri」が表示されていないので、実質的には「Calibriを除く全ての原文フォントをマッピングする」ということになります。
サンプルの原文ファイルの中国語簡体字は全て「宋体(Simsun)」にしているので、このようなケースでは「すべての原文フォントをマップ」せず「Simsun(宋体)」にだけチェックを入れれば済みます。
ただし、実際に現場で使用される原文ファイルは必ずしもサンプルのように中国語簡体字が全て「宋体(Simsun)」とは限りません。原稿によっては一部に「黒体(Heiti)」などの別のフォントを使用することもあるので、「Calibri」を除く全ての原文フォントに対してマッピングを設定するのが無難です。英数字や記号などにも複数種類のフォントを使用する場合もあり、訳文のフォントを厳密に設定する場合は原文で使われているフォントの分だけマッピングを行います。
ともかく、上記まででフォントマッピングが完了し、次のような状態になります。(↓)

(↑)これで「ひらがなやカタカナ、漢字、全角の英数字・記号などはMS 明朝、半角の英数字や記号などはCentury」にする設定が完了しました。あとは実際に訳文のみ保存し、Trados 2009に対するフォントマッピングの設定変更がきちんと反映されているかを確認して下さい。
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